奈良で源氏物語
源氏物語は京都で作られ、京都で広まった作品ですから、京都で学ぶのが効果的なのは当たり前。けれども、長年、奈良市に住んで、生駒山の見える奈良市西部にある大学に勤めながら、多面的に源氏物語を研究してきた経験から言えば、奈良を拠点にしていたからこそ見えてきたことが多々ありました。もちろん風土や自然および歴史的文化的環境は大切ですから、どこにいても同じと言うわけではありません。奈良は京都にも近い上に、1300年来の文化財がそのまま伝わり、歴史的にも藤原氏と深く関わるので、源氏物語を学ぶ環境としてきわめて効果的で、さまざまな発見があります。その理由について、源氏物語にまつわる話題をご紹介しながら、少しずつ明らかにしていきたいと思います。


    ジツガククイズ
 
源氏物語は誰のために書かれたものでしょうか?
 
2015年1月、近鉄電車の扉横に貼られた広告の答えと解説を連載します
 1)藤原道長のため? 
2)紫式部日記より 3)なぜ哀傷の物語? 4)時代背景

〈図版について〉
1の図は、室町時代に作られた入門書『源氏小鏡』に挿絵を付けて江戸で出版された須原屋版『源氏小鏡』、2・4・5の図は、慶安三年(1650)に出版され、江戸時代以後の流布本や絵画に大きな影響を与えた絵入り版本「絵入源氏物語」の挿絵です。このサイトでは、ライトノベルとも言うべき木版本の挿絵をご紹介しながら物語場面の説明をします。


 資料紹介 
 1帝塚山大学蔵『光源氏系図』(源氏物語古系図)
 2慶安三年(1650)山本春正編「絵入源氏物語」

 
承応三年(1654)野々口立圃編『十帖源氏』
 4絵入り『源氏小鏡』2種=明暦三年版・須原屋版
1夕顔と稲荷
1)瓜と狐
2)狐と夕顔

3)稲荷の歌垣
4)白い扇と神事
5)名のらぬ女
 夕顔の物語と、奈良近郊で栽培されていた瓜、稲荷信仰との関係とは。
2夕顔から玉鬘へ
1)夕顔と朝顔
2)六条の女君

3)むすぼほる朝顔
 
玉鬘は単なる人名ではなく、物語における役割を意味する歌ことば。夕顔・玉鬘・朝顔は蔓草です。

3玉鬘と長谷寺

1)初瀬の歌垣
 源氏物語正編における唯一の奈良の名所が長谷寺。その理由は?
4光源氏と夕顔
夕顔物語1
夕顔物語2
夕顔物語3
夕顔物語4
 〈諸説の変遷〉
夕顔物語5
夕顔物語6
夕顔物語7
夕顔物語8
夕顔物語9
夕顔物語10
夕顔物語11(続く)
夕顔巻の本文とオリジナル口語訳・鑑賞を連載!
 《どこでも源氏物語》  本は扉の形をしています
1パリで源氏物語その1 6文学部の役割 
2パリで源氏物語その2 7偉大な恩師
1)パリシンポジウム論集刊行 8琵琶湖の月 
3パリから東北を思う  9京都で源氏物語 
1)塩釜の浦と河原院 1)二つの源氏物語展
2)末の松山への誤解 2)1994年のテレビ出演
4『清水好子論文集』刊行  3)テレビ番組「源氏の物語とは何か」
5関西で源氏物語  4)「源氏物語の千年」
1)谷澤永一と拙著その1  5)京都アスニー連続講座
2)谷澤永一と拙著その2 10「BS歴史館」にて
5春日野の若紫
1)伊勢物語との相違
2)紫のゆかり
3)若紫の系譜
 源氏物語の中心となる紫の上系の物語では奈良との関わりはないのでしょうか。いえいえ、巻名「若紫」の由来は伊勢物語にあり、伊勢物語の「若紫」こそ「奈良の京、春日の里」を舞台とした物語でした。このシリーズでは、若紫の物語について連載します。
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